情報共有のための会合「次官連絡会議」に、これまで参加していなかった
宮内庁から9月に就任した西村泰彦次長を出席させる、と。
西村次長は、官邸中枢から送り込まれた元内閣危機管理監です。
今朝の朝日新聞では、『官邸が宮内庁内を掌握する狙いがあった』という
書き方をしています。
まったくその通り。
政治権力が皇室の権威を掌握し、意のままに操ろうとする、
絶対にあってはならない権力の傲慢さの暴走、史上最悪の状態が形作られ
ようとしているのです。
のも、生前退位の法制化に向けた準備の本格化をにらみ、官邸主導の
態勢を整備するための一環と言える』
とのことですが、
その《官邸主導の態勢》とはなんなのかをもっと明確に書きますと、
天皇陛下のお言葉を
「物言いは厳に慎んでいただきたい、黙って天皇をしていただきたい」
と封じ込め、
「そんなに辞めたいのなら、どうぞお辞めいただきましょう。次の代からは、
こちらで徹底管理させていただきます」
と報復し、
「男の血脈のみが正統であり、女は男につき従い、男児を産むために結婚
するものである。女は、男児が生まれるまで何人も子供を産め、それこそが
日本の伝統のあり方なのだ!」
と主張するための態勢ということです。
皇族であったことなど一度もないのに、「旧皇族」と名乗り、
家系図の威を借る狐として人々を騙し、犯罪者らとともに徒党を組んで、
“宮さま商法”組織を作り上げた竹田恒泰氏を講師に招き、
その乱暴で不敬極まる私案を学ぶ勉強会を国会内で開くのです。
この勉強会は、「日本会議国会議員懇談会」が主催しているもので、
その座長と座長代理は、2人とも内閣総理大臣補佐官です。
政治権力が、皇室を掌握しようとしているこの状態を許すまま、流される
ままにしていれば、いずれ将来なにが起こる可能性があるのか?
メディアはもっとこの先に想定されることを国民にシミュレーションして報せ、
『危機的な状況』として報じなければならないのではないでしょうか?